今月の主題 エピジェネティクスと臨床検査
総論
染色体の構造と機能
久郷 裕之
1
,
押村 光雄
1
Hiroyuki KUGOH
1
,
Mitsuo OSHIMURA
1
1鳥取大学大学院医学系研究科機能再生医科学専攻遺伝子機能工学部門
キーワード：
染色体
,
セントロメア
,
テロメア
,
クロマチン
Keyword:
染色体
,
セントロメア
,
テロメア
,
クロマチン
pp.605-612
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101614
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染色体は細胞核内にあるDNA-蛋白質複合体であるが，その染色体は細胞が複製されたゲノム情報を分裂期に2つの娘細胞に正確に分配するために必須の構造体である．染色体の構造と機能を維持するためには，クロマチン構造に基づいた遺伝子発現制御を基盤としているエピジェネティクスが重要な役割を担っている．まさに，エピジェネティクスはクロマチンや染色体という複雑な高次構造体を制御するメカニズムそのものである．
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