feeding intolerance・壊死性腸炎・特発性小腸穿孔

SUMMARY

▷消化管は胎生3週に内胚葉由来の原始腸管から発生し，前腸・中腸・後腸に分化する．

▷早産・低出生体重児は，タイトジャンクションの形成や幹細胞から腸管上皮細胞サブタイプへの分化が不完全な状態で出生する．

▷feeding intoleranceは残乳増加，嘔吐，腹部膨満を特徴とするが，残乳のモニタリング単独で経腸栄養の中断を判断すべきではない．

▷壊死性腸炎（NEC）は腸内細菌異常，toll-like receptor 4（TLR4）過剰活性化，腸管虚血，炎症性サイトカインの産生亢進が発症に関与する．

▷特発性小腸穿孔（SIP）は生後1週間前後に発症し，NECとは異なり腸管壊死を伴わず限局性に穿孔する．