Japanese
English
臨床報告
腸間膜内に穿通した特発性小腸穿孔の1例
A case of idiopathic perforation of the small intestine penetrating into the mesentery
馬越 紀行
1
,
池田 宏国
1
,
小縣 正明
1
,
山本 満雄
1
,
臼杵 則朗
2
,
勝山 栄治
3
Noriyuki UMAKOSHI
1
1神戸市立医療センター西市民病院外科
2神戸市立医療センター西市民病院放射線科
3神戸市立医療センター西市民病院臨床病理科
キーワード:
特発性小腸穿孔
,
イレウス
,
小腸切除
Keyword:
特発性小腸穿孔
,
イレウス
,
小腸切除
pp.1183-1186
発行日 2012年9月20日
Published Date 2012/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104227
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要旨
患者は68歳,男性.腹痛を主訴に他院を受診し,イレウスと診断されて当院を紹介された.腹痛は軽度で明らかな腹膜刺激症状を認めなかったが,血液検査で炎症反応の上昇と,CTで中部小腸の腸間膜脂肪織不整と内部にairの貯留を認めた.中部小腸の腸間膜内への穿通と術前診断し,同日,緊急開腹手術を施行し,腸間膜を含めて約80cmの小腸部分切除を行った.病理組織学的検査の結果,特発性小腸穿孔と診断した.腸間膜内に穿通した特発性小腸穿孔という比較的稀な症例を経験した.
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