特集 小児の出血・凝固異常の診断と治療
Ⅰ.止血・凝固の病態と検査
血小板機能検査
加藤 恒
1
1大阪大学医学部附属病院輸血部
キーワード:
一次止血
,
血小板活性化
,
透過光血小板凝集検査
,
流動下血栓形成
Keyword:
一次止血
,
血小板活性化
,
透過光血小板凝集検査
,
流動下血栓形成
pp.659-663
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001659
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SUMMARY
▷止血には血小板のtethering/rollingに続く,接着,凝集形成に至る一連の過程が必須となる.
▷多くの症例データ蓄積がある血小板凝集検査が,血小板機能検査のゴールドスタンダードである.
▷しかし,血小板凝集検査は熟練した手技のもと速やかな実施が必要で,実施施設は減少している.
▷また血小板凝集検査は生体内の血栓形成とは大きく異なる状況下で行われている.
▷流動下で生理的条件に近い血栓形成の観察による血小板機能評価の普及が望まれる.

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