特集 小児の出血・凝固異常の診断と治療
Ⅰ.止血・凝固の病態と検査
出血・凝固異常の鑑別
宮村 能子
1
1大阪大学大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
出血傾向
,
凝固因子
,
鑑別疾患
Keyword:
出血傾向
,
凝固因子
,
鑑別疾患
pp.647-651
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001657
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
SUMMARY
▷出血・凝固異常を呈する症例は,時として緊急的な治療介入を要する重篤な疾患が存在する可能性があるため,注意して精査鑑別をすすめる必要がある.
▷出血傾向は血小板,血管,凝固因子,線溶因子の先天的・後天的に起こる質的量的異常によって引き起こされる.
▷どの因子の障害による症状であるか,身体所見や血液検査所見,さらに病歴や発症年齢などの詳細な問診から精査をすすめる.近年は遺伝子診断の併用も重要である.

Copyright © 2025, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.