Japanese
English
特集 病態別補充・補正のFormula
出血傾向に対する血液凝固因子補充のFormula
Formulae of substitution therapy for hemostatic defects in surgical patients
角 昭一郎
1
,
矢野 誠司
1
,
仁尾 義則
1
,
田村 勝洋
1
Shoichiro SUMI
1
1島根医科大学第1外科
キーワード:
出血傾向
,
補充療法
,
周術期管理
Keyword:
出血傾向
,
補充療法
,
周術期管理
pp.535-542
発行日 1998年5月20日
Published Date 1998/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903168
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外科的止血手技で対応できない出血傾向に対処するための基礎的事項をまとめた.まず止血・凝固の機構と出血傾向の診断について概説し,各疾患の病態とそれに対する血小板や凝固因子投与の目安となる計算式を示した.また,大量輸血時の血液希釈の問題,DIC治療の原則,ITPの術前処置の実際について述べた.周術期の出血傾向に対処するには病態の理解に立脚した適切な補充療法が必要であるが,その前提として確実な外科的止血操作が不可欠である.また,人血に由来する血小板・凝固因子製剤の使用に当たっては,適正使用に留意する必要がある.
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