特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅲ.海外のガイドラインから考える
ガイドラインに基づく小児ITPの診療
森 麻希子
1
1埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
pp.342-348
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001596
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Summary
■国内外の診療ガイドラインにおいて,小児免疫性血小板減少症(ITP)に対しては血小板数によらず,出血症状の重症度を基に治療介入の有無を決定することを推奨している.
■小児ITPの治療介入は,出血重症度に加え,薬物治療の副作用,医療機関へのアクセス,本人の活動度や疾患への理解度,健康に関する生活の質(HRQoL)にも考慮し決定する.
■新規診断では,粘膜出血のある場合には,ファーストライン治療を行う.
■持続性~慢性期においては,粘膜出血がある,またはファーストライン治療に反応不良でHRQoLの低下した例では,セカンドライン治療を考慮する.

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