今月の主題 高齢者医療の新しい視点
高齢者に特徴的な症状への対応
便秘
関本 博
1
1金沢医科大学老年病学
pp.1310-1311
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903738
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ポイント
●加齢とともに排便回数は減少し,便秘は老化の一つの生理的な指標となる.
●加齢とともに糞便の水分含有量は減少し,硬度が増加する.
●高齢者の便秘を診るに当たっては,排便回数の注意深い問診・観察と,腹部の触診による糞塊の診断,腹部X線撮影による巨大糞塊の検出が必要である.
●便秘の治療には便の軟化をはかる薬物,腸管運動促進薬を投与し,十分な水分摂取に心がける.難治例には糞塊除去,摘便,高圧浣腸を行い,腸管運動促進薬を投与する.
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