特別寄稿
「事故防止」も公衆衛生の重要課題である
田中 哲郎
1
1国立保健医療科学院生涯保健部
pp.946-950
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100990
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保健医療関係者の積極的で献身的な活動により,わが国では乳児死亡率や平均余命は世界のトップクラスになり,戦後みられた多くの課題は概ね解決したものの,生活習慣病などの新たな課題に対応すべく,21世紀における国民健康づくり運動である「健康日本21」がスタートしている.
この中では,①栄養・食生活,②身体活動・運動,③休養・こころの健康づくり,④たばこ,⑤アルコール,⑥歯の健康,⑦糖尿病,⑧循環器病,⑨ガンの9項目が,今後取り組むべき課題とされている.しかし,平成13年の死因順位をみると,その第5位に不慮の事故があることより,今後事故防止対策も取り上げる必要があると考えられる.
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