特集 小児医療の中でこそみよう こどもの心の診療
Ⅰ.総 論
小児医療の運営の中での位置づけ
佐藤 好範
1,2
1さとう小児科医院(千葉市)
2日本小児科医会
キーワード:
Children with special health care needs(CSHCN)
,
ヘルス・スーパービジョン
,
小児かかりつけ診療料
,
小児特定疾患カウンセリング料
,
5歳児健診
Keyword:
Children with special health care needs(CSHCN)
,
ヘルス・スーパービジョン
,
小児かかりつけ診療料
,
小児特定疾患カウンセリング料
,
5歳児健診
pp.145-150
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001436
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SUMMARY
▷発達障害,不定愁訴,不登校や摂食障害,さらには自殺など心の問題をもつこどもが増えている.
▷早期発見,早期支援のためには,乳幼児期から予防接種や健康診査などでみているこどものかかりつけ医としての一般小児科医の役割が重要となっている.
▷診療時間の確保,診療報酬が見合わないことなど,積極的にかかわることの妨げとなっている.
▷また一般小児科医の診療スキルにも未熟なところがあり,診療に躊躇する場面もある.
▷診療報酬上のインセンティブの向上,5歳児健診の開始による一般小児科医の役割を通して,より積極的にこどもの心をみることが求められている.
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