特集 正しく怖がれ,小児救急1人対応! ~ファーストタッチから専門診療へ~
Ⅱ.どんなに忙しくてもさけよう重大な見落としを!
これ感染症?感染症だとしたらなに?救急外来で解熱薬を出して帰して大丈夫?
大竹 正悟
1
1神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野
キーワード:
薬剤耐性対策
,
抗菌薬適正使用
,
経口抗菌薬
Keyword:
薬剤耐性対策
,
抗菌薬適正使用
,
経口抗菌薬
pp.65-70
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001415
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
SUMMARY
▷多くの小児外来患者は解熱薬などの対症療法のみで帰宅が可能である.
▷多くの軽症例から重症例を拾い上げるためには,1.PAT評価・ABCDEアプローチ・バイタルサイン,2.年齢,3.Must rule outの疾患を示唆する症状が重要である.
▷静注抗菌薬を要する細菌感染症以外にも入院を要する発熱患者がいることを忘れてはいけない.
▷経口抗菌薬を選択する場合に重要なポイントの1つがバイオアベイラビリティである.
▷自宅での経過観察の方針となった場合には,必ず保護者に再診するタイミングや注意すべき症状の変化を伝える.
Copyright © 2025, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.