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今月の特集 薬剤耐性(AMR)対策の現状と今後
小児領域における薬剤耐性対策
AMR action plan for children in japan
笠井 正志
1
1兵庫県立こども病院感染症内科
キーワード:
antimicrobial resistance
,
AMR
,
抗菌薬適正使用
,
経口抗菌薬
,
夜間休日診療所
Keyword:
antimicrobial resistance
,
AMR
,
抗菌薬適正使用
,
経口抗菌薬
,
夜間休日診療所
pp.557-563
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202718
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Point
●小児抗菌薬適正使用のターゲットは広域経口抗菌薬,低年齢層,急性気道感染症である.
●2017年に急性気道感染症および急性下痢症に対する抗微生物薬使用のガイドラインである「抗微生物薬適正使用の手引き」が出版された.2019年に乳幼児を対象に含めた第二版が上梓された.
●2018年に「小児抗菌薬適正使用支援加算」が算定され,急性上気道炎に対する抗菌薬処方減少が期待されている.
●休日夜間急病センターは小児の受診が多いため,地域薬剤耐性(AMR)対策を推進する“場”として機能する可能性がある.
●抗微生物薬適正使用は小児をみる医療者のアドボカシー活動である.今後はさまざまなレベルでの市民教育が重要になってくる.
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