特集 正しく怖がれ，小児救急1人対応！ ～ファーストタッチから専門診療へ～
Ⅱ．どんなに忙しくてもさけよう重大な見落としを！
小児救急で出会う循環器疾患（心筋炎，不整脈，先天性心疾患，MIS-C）
山本 英一
1
,
森谷 友造
1
1愛媛県立中央病院小児科
キーワード：
急性心筋炎
,
乳児特発性僧帽弁腱索断裂
,
カテコラミン誘発性多形性心室頻拍
,
QT延長症候群
,
MIS-C
Keyword:
急性心筋炎
,
乳児特発性僧帽弁腱索断裂
,
カテコラミン誘発性多形性心室頻拍
,
QT延長症候群
,
MIS-C
pp.57-64
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001414
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SUMMARY
▷急変する可能性のある循環器疾患において，必ずしも初期症状が心症状ではない．
▷急性心筋炎は初期に胃腸炎として，MIS-Cは川崎病として治療を行うが，改善なく循環不全に至る．乳児特発性僧帽弁腱索断裂は急性肺炎として治療をするが急速に呼吸不全に至る．
▷不整脈はけいれんなどの症状から心精査より神経学的精査が優先され診断が遅れることがある．
▷先天性心疾患患児の診療をする場合，心不全型，チアノーゼ型とそれぞれの特徴を知って対応することが大切である．
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