特集 抗菌薬の選び方・変え方・やめ方
経過中に抗菌薬をどう変えるか
感染性心内膜炎の経口スイッチ
小西 啓司
1
1大阪大学大学院医学系研究科感染制御学
キーワード:
感染性心内膜炎
,
経口スイッチ
,
POET試験
,
経口抗菌薬
,
在宅治療
Keyword:
感染性心内膜炎
,
経口スイッチ
,
POET試験
,
経口抗菌薬
,
在宅治療
pp.843-847
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620060843
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Point
◎感染性心内膜炎(IE)治療における経口抗菌薬へのスイッチは,QOL向上と医療費削減に繋がる可能性がある.
◎POET試験は経口スイッチの有効性と安全性を示唆するが,左心系IEが中心で,人工弁IEなどへの適用は慎重な検討が必要である.
◎経口スイッチの成功には,適切な患者選択,薬剤選択,綿密なモニタリング,そして医療機関との連携が不可欠である.
◎本邦の臨床現場への適用には,薬剤用量の違いやエビデンス不足を考慮し,慎重な対応が必要であり,外来での非経口抗菌薬療法(OPAT)も併せて検討すべきである.

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