特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅱ 各論
11 腎尿路
腎盂腎炎
田中 絵里子
1
1杏林大学医学部小児科学教室
pp.214-218
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001307
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サマリー
1 感染臓器:
腎臓・尿管
2 想定する微生物:
大腸菌,腸球菌,クレブシエラなど
3 提出すべき検査:
尿定性,尿沈渣,尿培養,腎泌尿器超音波検査
経過により腹部造影CT検査を検討
治療後に必要に応じて排尿時膀胱造影,腎シンチグラフィー
4 経験的治療:
セフォタキシム,セフトリアキソン,セフォチアム
5 標的治療:
大腸菌,クレブシエラの場合:セフォタキシム
腸球菌の場合:アンピシリン
培養結果および感受性結果によって選択
6 治療効果判定:
解熱,症状の改善,尿検査所見の正常化,尿培養検査の陰性化
7 内服抗菌薬への変更:
5~7日後
8 治療期間:
経静脈的投与5~7日間,その後経口投与とし計14日間
9 参考となる成書やガイドライン:
文献1),2),3),4),5)
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