今月の主題 外来診療でここまでできる
血液疾患・感染症
腎盂腎炎
吉岡 俊昭
1
1住友病院泌尿器科
pp.1700-1702
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904671
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ポイント
●急性単純性腎盂腎炎では,重症でない限り外来治療の対象となる.
●急性単純性腎盂腎炎で入院が必要な状態は,内服ができなかったり脱水状態にあるか,腎内,腎外に膿瘍形成を認める重症症例である.
●急性複雑性腎盂腎炎で特に入院が必要なものとして,尿管結石や尿路通過障害が認められるときや,糖尿病,妊婦などがある.
●腎盂内圧が上昇している状態での急性腎盂腎炎では,細菌の血中移行による菌血症やショックになることもあり注意が必要である.
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