特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅱ 各論
4 耳・鼻腔
急性中耳炎
林 達哉
1
1旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科,手術部
pp.87-91
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001283
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サマリー
1 感染臓器:
中耳
2 想定する微生物:
肺炎球菌,インフルエンザ菌,モラキセラ・カタラーリス菌
3 提出すべき検査:
耳漏のグラム染色,細菌培養検査(薬剤感受性検査)
鼻咽腔(上咽頭)ぬぐい液のグラム染色,細菌培養検査(薬剤感受性検査)
4 経験的治療:
アモキシシリン,アモキシシリン・クラブラン酸内服
5 標的治療:
肺炎球菌:アモキシシリン,アモキシシリン・クラブラン酸
BLNAR:セフジトレン・ピボキシルの倍量内服,トスフロキサシン内服
6 治療効果判定:
鼓膜所見の改善
7 Oral switch:
通常対象外
8 治療期間:
2歳未満の中等症以上:7~10日間の抗菌薬投与
2歳以上の中等症以上:5~日間の抗菌薬治療
上記経過後,治療効果が不十分な場合には感受性を考慮して抗菌薬を変更する場合がある.同時に鼓膜切開術の追加を検討する必要がある
9 参考となる成書やガイドライン:
文献1),2),3)
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