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特集 今さら聞けないかぜ診療のABC
《かぜと耳鼻咽喉科診療》
かぜと中耳炎
Common cold and otitis media
林 達哉
1
Tatsuya Hayashi
1
1旭川医科大学頭頸部癌先端的診断・治療学講座
pp.922-925
発行日 2018年10月20日
Published Date 2018/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201841
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Point
●薬剤耐性(AMR)対策を理解し実践するために,かぜ(ウイルス性上気道炎)と急性中耳炎(AOM)の関係を正しく理解する必要がある。
●AOMの患者数はかぜの流行と同期して増減するため,かぜの発症後1週間はAOMの発症に注意が必要である。
●ウイルス性AOMから抗菌薬を必要とする細菌性AOMを鑑別するには詳細な鼓膜所見が必須であり,特に重要なのは鼓膜の膨隆所見である。
●鼓膜の膨隆を伴わないAOM軽症例はウイルス性の段階である可能性があり,3日間抗菌薬を投与せずに経過を観察することが推奨される。
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