特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅱ 各論
3 眼
麦粒腫または霰粒腫
白川 理香
1
1東都文京病院眼科
pp.75-77
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001280
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サマリー
1 感染臓器:
眼瞼皮膚軟部組織
2 想定する微生物:
黄色ブドウ球菌(MSSAまたはMRSA)
3 提出すべき検査:
病変部の塗抹標本のグラム染色,細菌培養検査,薬剤感受性試験
4 経験的治療:
セフメノキシム点眼
眼窩周囲蜂窩織炎に伸展する危険性がある場合:セファレキシンまたはセファクロル内服を併用
5 標的治療:
セフメノキシム点眼
眼窩周囲蜂窩織炎に伸展する危険性がある場合:
MSSA:セファレキシンまたはセファクロル内服を併用
MRSA:ST合剤内服を併用
6 治療効果判定:
腫脹,発赤,疼痛の改善
7 Oral switch:
対象外
8 治療期間:
点眼薬:疼痛改善まで,最長7日間
経口抗菌薬(併用):3~7日間
9 参考となる成書やガイドライン:
文献1),2),3),4),5)
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