特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅱ 各論
3 眼
涙囊炎
浅野 みづ季
1
,
松村 望
1
1神奈川県立こども医療センター眼科
pp.71-74
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001279
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サマリー
1 感染臓器:
涙囊
2 想定する微生物:
肺炎球菌,インフルエンザ菌など
3 提出すべき検査:
眼脂培養は必須ではない
4 経験的治療:
急性涙囊炎で症状が強い場合は,トスフロキサシン点眼やオフロキサシン眼軟膏.炎症が高度の場合は抗菌薬の経口投与・静脈内投与.根本的には,外科的治療による涙道閉塞の解除(プロービング,涙管チューブ挿入)
5 標的治療:
トスフロキサシン点眼,オフロキサシン眼軟膏
6 治療効果判定:
涙囊部の発赤・腫脹の改善,眼脂,流涙症状の改善
7 Oral switch:
涙囊部の発赤・腫脹が強い場合に内服抗菌薬を併用することもある
8 治療期間:
眼脂・流涙症状が生後6か月経っても改善がみられない場合は専門施設(眼科)へ紹介.後天性の涙囊炎の場合は早めに専門施設へ紹介
9 参考となる成書やガイドライン:
文献1)
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