特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅱ 各論
1 皮膚軟部組織
蜂巣炎
新谷 亮
1
1稲城市立病院小児科
pp.47-50
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001274
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サマリー
1 感染臓器:
皮膚(真皮および皮下脂肪組織)
好発部位:下肢
2 想定する微生物:
黄色ブドウ球菌,A群溶血性レンサ球菌
3 提出すべき検査:
培養陽性率が低く,一般的には推奨しない
重症例,免疫不全,生後3か月未満の乳児,動物咬傷,難治例で血液培養,皮膚生検や穿刺吸引液の細菌培養検査を施行する
4 経験的治療:
セファレキシン50mg/kg/日,12時間ごと
セファゾリン100mg/kg/日,8時間ごと
5 標的治療:
培養検査が一般的になされないため,経験的治療を継続する
6 治療効果判定:
発赤,腫脹,疼痛などの改善
7 Oral switch:
解熱し,局所の所見が改善傾向であれば可能
8 治療期間:
5~10日間
9 参考となる成書やガイドライン:
文献1),2),3),4)
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