特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅱ 各論
1 皮膚軟部組織
リンパ節炎
舟越 葉那子
1
1東京都立小児総合医療センター感染症科
pp.42-46
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001273
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サマリー
1 感染臓器:
リンパ節,頸部が多い
2 想定する微生物:
黄色ブドウ球菌,A群溶血性レンサ球菌,亜急性・慢性の場合は非結核性抗酸菌
3 提出すべき検査:
穿刺または切開で排膿できた際は膿培養を提出する.亜急性・慢性のときは,切除したリンパ節検体の抗酸菌培養・PCR,病理組織検査にも提出する
4 経験的治療:
セファゾリン静注またはセファレキシン(ケフレックス®)内服
5 標的治療:
セファゾリン静注またはセファレキシン内服,A群溶血性レンサ球菌・B群溶血性レンサ球菌に対してはアンピシリン(ビクシリン®)静注またはアモキシシリン(サワシリン®)内服
6 治療効果判定:
解熱,局所の腫脹発赤疼痛の改善
7 Oral switch:
経過良好の場合に可,全身状態がよければ内服抗菌薬での治療開始も可
8 治療期間:
局所の改善まで,約7~10日間
9 参考となる成書やガイドライン:
文献1),2),3)
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