特集 消化器関連検査を極める!
Ⅴ.ヘリコバクター・ピロリ検査
ヘリコバクター・ピロリ検査
垣内 俊彦
1
1佐賀大学医学部小児科
キーワード:
Helicobacter pylori
,
感染診断
,
保険適用
,
薬剤感受性試験
,
テーラーメイド療法
Keyword:
Helicobacter pylori
,
感染診断
,
保険適用
,
薬剤感受性試験
,
テーラーメイド療法
pp.1331-1337
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001207
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SUMMARY
▷ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)の検査対象は成人と同様であり,内視鏡検査が必須である.
▷培養法,尿素呼気試験,便中抗原検査が「強く推奨」されている.
▷除菌判定は,治療後4週間以上空けたうえで尿素呼気試験および便中抗原検査を実施する.
▷検査法の特徴を理解したうえで,偽陽性や偽陰性の可能性も考慮し,かつ保険適用も加味する.
▷H. pylori検査法は,小児では成人と比較して十分な検討がなされていない.
▷便でH. pylori遺伝子と同時にクラリスロマイシン耐性変異を知ることが近々可能となり,テーラーメイド療法が可能となる.
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