特集 公費補助制度を使いこなす!
Ⅱ.各論
ゴナドトロピン依存性思春期早発症
市橋 洋輔
1
1慶應義塾大学医学部小児科
キーワード:
ゴナドトロピン依存性思春期早発症
,
小児慢性特定疾病
,
指定難病
,
GnRH analogue
Keyword:
ゴナドトロピン依存性思春期早発症
,
小児慢性特定疾病
,
指定難病
,
GnRH analogue
pp.992-995
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001133
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SUMMARY
▷ゴナドトロピン依存性思春期早発症は,生理的な思春期プロセスが集団よりも早いことで診断される.
▷わが国における治療としてはGnRH analogueであるリュープロレリンの月1回皮下注射でゴナドトロピン分泌を抑制する治療が一般的である.
▷ゴナドトロピン分泌抑制により思春期プロセスを一時的に停止させることで,身長予後や社会心理的問題を改善すると考えられている.
▷どの疾患にもいえることだが,「診断基準を満たす=治療で予後が改善する」がすべての患者にあてはまるわけではないことを医療者と家族で共有することが重要である.
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