特集 “思春期内科”―大人でも子どもでもない患者を診る
[Chapter 2] 思春期に発症しうる疾患
若年性特発性関節炎
清水 正樹
1
1東京医科歯科大学 小児科
キーワード:
若年性特発性関節炎
,
移行期
,
小児慢性特定疾病
,
指定難病
Keyword:
若年性特発性関節炎
,
移行期
,
小児慢性特定疾病
,
指定難病
pp.391-393
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_391
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▪診断技術および治療法の進歩により,若年性特発性関節炎の再燃や増悪による入院数は減少し,関節機能障害,治療の有害事象も軽減し,患者および家族のADLの向上も得られてきている.
▪しかしながら成人期になっても継続して医療を必要とする患者は決して少なくなく,再燃,治療による有害事象,合併症のみならず,医療費の問題,心理的なケアなど,移行期には数多くの課題がある.
▪移行にあたっては患者の社会的な状況,身体・精神発達を加味しつつ成人診療科と密に連携しながら調整を行い,小児リウマチ性疾患版チェックリストなどの移行支援ツールを有効に活用して進めていく必要がある.
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