特集 紹介医に伝えたい「腎炎・ネフローゼ症候群」 ―3歳児検尿・学校検尿のその先は?―
Ⅱ.各論:腎炎・ネフローゼ症候群の専門診療
紫斑病性腎炎
中野 栄治
1
1帝京大学医学部附属溝口病院小児科
キーワード:
紫斑病性腎炎
,
IgA血管炎
,
Henoch-Schönlein purpura nephritis
,
腎生検
,
腎機能障害
Keyword:
紫斑病性腎炎
,
IgA血管炎
,
Henoch-Schönlein purpura nephritis
,
腎生検
,
腎機能障害
pp.655-660
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001042
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
SUMMARY
▷「小児IgA血管炎診療ガイドライン2023」が発行され,初めて国内での診療指針が示された.
▷紫斑病性腎炎はIgA血管炎の症状出現後,多くは数日から1か月の間に所見をみとめるが,発症6か月後までは経過をフォローすることが推奨される.
▷小児腎臓病専門外来への紹介基準は,腎機能低下時または血尿・蛋白尿出現時とされているが,地域の医療事情により総合的に判断される必要がある.
▷治療は腎生検による重症度により判断される.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.