特集 それってほんとにITP?
Ⅰ.ITPの診断
免疫性血小板減少症における血小板自己抗体の病態と役割
今泉 益栄
1
1宮城県立こども病院血液腫瘍科
キーワード:
免疫性血小板減少症
,
血小板自己抗体
,
糖タンパクGPIIb/IIIa
,
血小板クリアランス亢進
,
巨核球成熟障害
Keyword:
免疫性血小板減少症
,
血小板自己抗体
,
糖タンパクGPIIb/IIIa
,
血小板クリアランス亢進
,
巨核球成熟障害
pp.513-517
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001008
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SUMMARY
▷ITPの病態は血小板膜糖タンパクに対する自己抗体による血小板の破壊亢進と産生障害.
▷自己抗体はGPIIb/IIIa標的の頻度が高く,IgGが主体でIgMも検出される.
▷抗血小板抗体検査は特異度が高く陽性の場合ITP診断に有用だが,陰性でも除外できない.
▷血小板膜糖タンパク由来潜在性ペプチドのマクロファージによる抗原提示(cryptic peptide model).
▷ITPの免疫病態には細胞傷害性T細胞,未熟な制御性T細胞,さらにB細胞活性化因子が深く関与.
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