増大号 症例から学ぶ 疾患と検査値の推移
2章 血液・造血器疾患
免疫性血小板減少症
高蓋 寿朗
1
1広島市立舟入市民病院内科
pp.253-258
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208926
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Point
●免疫性血小板減少症(ITP)が疑われた症例では,血小板減少をきたす原因となる他の疾患,病態を除外することによって診断を進めていく.
●ITPの病態を反映し,特異性の比較的高い検査項目を組み合わせ,積極的にITPを診断する「ITP診断基準案」が作成されているが,実用化に至っていない.
●ITPは症例ごとの経過,治療に対する反応が多様であり,症例に応じた的確な治療法の選択と慎重な経過観察が重要である.
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