特集 子どもの皮膚診療を極めるために
Ⅱ 皮膚症状が診断に重要な全身性疾患
水痘・帯状疱疹
吉川 哲史
1
1藤田医科大学医学部小児科学
pp.128-131
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000964
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診療のポイント
■水痘の潜伏期間が14日間であることを考慮してsick contactの有無を確認する.
■水痘の皮疹は紅斑から始まり丘疹,水疱と進み,さらに膿疱を形成した後に痂皮化する.様々な皮疹が混在する.
■帯状疱疹の皮疹は単一デルマトームに一致した体の片側に典型的な皮疹を生じる(皮疹は正中線を越えない).
■ワクチン接種後罹患例(BV)の割合が増加しており,皮疹が軽く臨床診断が困難な場合がある.
■帯状疱疹様の皮疹が生じた場合,VZVワクチン株によるものか野生株によるものかウイルス学的に解析する必要がある.
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