特集 子どもの皮膚診療を極めるために
Ⅰ プライマリケアで重要な皮膚症状とその対応
蕁麻疹・血管性浮腫
猪又 直子
1
1昭和大学医学部皮膚科学講座
pp.31-39
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000948
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診療のポイント
■蕁麻疹と診断した後,病型の推定および重症度・緊急性の評価を行い,検査や治療を進める.
■蕁麻疹に,喘鳴・気管支攣縮などの呼吸器症状,意識消失,血圧低下などを伴う場合,アナフィラキシーとして速やかに救急処置を行う.
■蕁麻疹を伴わない血管性浮腫では,喉頭浮腫のリスクが高い遺伝性血管性浮腫を鑑別するために,家族歴の聴取と血中C4,C1-INHの測定を行う.
■肥満細胞症は,特発性アナフィラキシーの背景になることがあり,褐色斑の存在やDarier徴候が診断の手がかりになる.
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