特集 いまアレルギー外来がおもしろい—安全で効果の高い治療を使いこなす
アレルギーcommon diseaseの診断・治療・生活指導
蕁麻疹の診断と治療
猪又 直子
1
1横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学
pp.1960-1964
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223763
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ポイント
●痒みを伴う浮腫性紅斑や膨疹が出没し,1つの皮疹が24時間以内に跡形なく消退することが確認できれば,蕁麻疹と診断できる.
●蕁麻疹の原因や誘因は多様であり,適正な検査や治療を行うために,病型の絞り込みが大切になる.
●病型別の頻度では,特発性が70%と圧倒的に多く,次いで,機械性やコリン性(約7%)が続く.Ⅰ型アレルギーによる蕁麻疹は,約5%と一般の想定より少ない.
●蕁麻疹全般の治療として,鎮静性の低い第2世代抗ヒスタミン薬が第一選択薬となる.
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