特集 新生児・乳児の感覚に寄り添う
Ⅰ.感覚器の発生と発達
嗅覚の発達
三輪 高喜
1
1金沢医科大学耳鼻咽喉科学
キーワード:
嗅神経
,
嗅球
,
嗅覚トレーニング
,
嗅育
Keyword:
嗅神経
,
嗅球
,
嗅覚トレーニング
,
嗅育
pp.397-402
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000915
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
SUMMARY
▷嗅神経ならびに嗅球を含めた嗅覚中枢はともに胎生早期に発生し,胎生後期には両者が結合し,出生時には嗅覚機能を有するようになる.
▷出生後,嗅覚は急速に発達し,言語の獲得とともに相乗的に発達が加速する.
▷日常生活でより多くのにおいを意識して嗅ぐことと,家庭においてにおいに関する会話の機会を増やすこと,すなわち「嗅育」はにおいの発達のみならず,子どもの情操の発育にも有効である.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.