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特集 神経の扱い方をマスターする—術中の確実な温存と再建
《手術での取り扱い》
前頭蓋底手術での嗅神経の取り扱い
Methods to treat the olfactory nerve in anterior skull base surgery
森下 裕之
1
,
小林 正佳
1
Hiroyuki Morishita
1
,
Masayoshi Kobayashi
1
1三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
鼻副鼻腔悪性腫瘍
,
嗅神経芽細胞腫
,
内視鏡下経鼻頭蓋底手術
,
嗅細胞
,
嗅神経
Keyword:
鼻副鼻腔悪性腫瘍
,
嗅神経芽細胞腫
,
内視鏡下経鼻頭蓋底手術
,
嗅細胞
,
嗅神経
pp.396-401
発行日 2023年5月20日
Published Date 2023/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203389
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POINT
●前頭蓋底腫瘍を経鼻内視鏡下で切除する場合,一側に限局した症例であれば嗅覚を温存できる可能がある。
●そのために嗅細胞が分布する嗅粘膜の範囲を理解し,術前後に嗅覚検査で嗅覚機能評価をする。
●手術においては腫瘍の根治切除が最優先だが,腫瘍浸潤のない嗅粘膜は温存し,粘膜を愛護的に扱う。
●嗅粘膜の癒着防止処置を行い,嗅覚温存率を高める。
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