感染症対策update-ひろげない,ふやさない,もらわない 病原体をもらわないための方策
ワクチンの効果と日本の事情
堀 成美
1
1国立国際医療研究センター
キーワード:
ワクチン
,
妊娠管理
,
予防接種
,
診断サービス
,
集団免疫
,
旅行医学
Keyword:
Diagnostic Services
,
Prenatal Care
,
Vaccination
,
Vaccines
,
Immunity, Herd
,
Travel Medicine
pp.915-918
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017009431
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感染症の一次予防としてもっとも効果の高い予防接種は,日本では乳幼児期以後にどのように取り組めばよいのかの指針やモデルが不足している.思春期~成人期に関わる医療者は,定期健診・渡航前相談・不妊治療前の準備の際に「接種もれ」,「接種忘れ」について評価や助言を行うことができる.予防接種は接種した個人だけでなく,周囲の人や社会全体を守る効果(集団免疫)もあるが,そのためには高い接種率が維持されなくてはならず,医療や公衆衛生の専門家は,医療事故の防止に努め,正確な情報のリソースとして信頼されることが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016