特集 小児・AYA世代がん診療の現在と未来
Ⅲ.固形腫瘍の現在と未来
肝腫瘍
渡邉 健一郎
1
1静岡県立こども病院血液腫瘍科
キーワード:
肝芽腫
,
シスプラチン
,
肝移植
,
PRETEXT
,
聴神経毒性
Keyword:
肝芽腫
,
シスプラチン
,
肝移植
,
PRETEXT
,
聴神経毒性
pp.960-965
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000588
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
SUMMARY
▷小児原発性肝腫瘍で最多の肝芽腫では,術前・術後化学療法,腫瘍切除が治療の基本である.
▷遠隔転移がなく,切除可能な例では,シスプラチン単剤による化学療法が標準的となっている.
▷切除不能例で,遠隔転移がないまたは消失した場合には肝移植が行われる.
▷遠隔転移例では,療法の強度を上げることで治療成績が向上してきたが,まだ十分ではない.
▷多施設共同研究により,合併症軽減,再発・難治例の治療成績向上が求められている.
Copyright © 2023, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.