第1特集 いつもの発熱診療をすり抜ける重症感染症
見逃したくない感染症リスト
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
忽那 賢志
1,2
1大阪大学大学院医学系研究科 感染制御学
2大阪大学医学部附属病院 感染制御部・感染症内科
pp.745-747
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025060010
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Point
― SFTSは日本を含む東アジアに流行するダニ媒介性ウイルス感染症であり,高い致死率を有する.
― 早期診断には血小板減少や白血球減少,発熱と消化器症状の組み合わせが重要である.
― 鑑別診断では,日本紅斑熱やツツガムシ病と異なり,発疹を伴わないことが多い.
― 治療は支持療法が中心であるが,ファビピラビルが2024年に日本で承認され,治療選択肢が拡大した.

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