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今月の特集2 ダニ媒介感染症—適切な理解と診断の道標
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
Severe fever with thrombocytopenia syndrome(SFTS)
高橋 徹
1
1山口県立総合医療センター血液内科
キーワード:
重症熱性血小板減少症候群
,
SFTS
,
SFTSウイルス
,
マダニ
,
ネコ
Keyword:
重症熱性血小板減少症候群
,
SFTS
,
SFTSウイルス
,
マダニ
,
ネコ
pp.140-145
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202569
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Point
●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は東アジアで流行しているマダニ媒介性新興ウイルス感染症であり,わが国では西日本を中心に年間80人程度の患者が発生している.
●発熱,倦怠感,消化器症状の症候に加えて,臨検値異常として白血球減少,血小板減少,血清酵素〔アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST),乳酸脱水素酵素(LDH),クレアチンキナーゼ(CK)〕の上昇がみられるのが特徴である.
●マダニ以外にSFTS発症ネコやイヌが新たな感染媒介動物として判明しているほか,ヒト-ヒト感染もあるので,医療現場では標準・接触予防策の順守も必須である.
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