特集 小児の治療方針
2 救急場面における初期対応
溺 水
坂本 昌彦
1
1佐久総合病院佐久医療センター小児科
pp.88-90
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000169
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溺水の基本病態は低酸素症による組織細胞障害であり,現場での心肺蘇生が予後改善に最も有効である.軽症にみえても時間経過とともに呼吸状態が悪化する例もあるため,6~12時間は病院で経過観察が望ましい.てんかんや不整脈などの背景疾患に留意するとともに,溺水は予後不良だが防げる事故であり,予防啓発が重要である.
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