和漢診療の実際・7
‘気’‘血’‘水’のはなし[5]—水と水帯
寺澤 捷年
1
1富山医科薬科大学附属病院和漢診療部
pp.810-813
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921469
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春一番とともに北陸にも春が巡ってくる.銀嶺と呼ぶにまてとにふさわしい立山連峰が,パノラマのようにドーンと視野一面に展開する様は,モッタリと重い雪国の冬空を耐えてきただけに一層,感動的だ.
しかし温く乾いた南風が吹き荒れる日は,私はゆううっである.3年前からスギ花粉症に侵されてしまったからだ.当地に赴任するまではそんな症状は全く知らず,また赴任後も3,4年は何事もなかったが,このごろ感作されてしまったらしい.
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