特集 知っておきたい小児炎症性腸疾患(IBD)
Ⅲ.小児IBDの検査
バイオバーカー(血液検査,便検査,尿検査)
佐藤 友紀
1
1広島市立舟入市民病院小児科
キーワード:
バイオマーカー
,
CRP
,
便中カルプロテクチン
,
LRG
,
尿中PGE-MUM
Keyword:
バイオマーカー
,
CRP
,
便中カルプロテクチン
,
LRG
,
尿中PGE-MUM
pp.387-391
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000109
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SUMMARY
▷炎症性腸疾患の検査の基本は消化管内視鏡検査であるが,侵襲性などの観点から頻回に行いにくい.
▷バイオマーカーは消化管内視鏡検査の代替手段として重要な役割を果たす.
▷各バイオマーカーに利点と欠点があり,それぞれの特性を知ることで治療目標の達成に近づく.
▷特に便中カルプロテクチンは,CRPが陰性であるような症例でも粘膜治癒の評価が可能である.
▷LRG,尿中PGE-MUMなど新規バイオマーカーも,小児でのエビデンスの蓄積が期待される.
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