特集 炎症性腸疾患update
[Chapter 1] IBDの病態・診断・病勢評価のupdate
バイオマーカーの使い方
石田 夏樹
1
,
田村 智
1
,
大澤 恵
2
,
杉本 健
1
1浜松医科大学 内科学第一講座
2浜松医科大学附属病院 光学医療診療部
キーワード:
LRG
,
便中カルプロテクチン
,
免疫学的便潜血検査(FIT)
,
PGE-MUM
Keyword:
LRG
,
便中カルプロテクチン
,
免疫学的便潜血検査(FIT)
,
PGE-MUM
pp.1021-1025
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1021
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★★★炎症性腸疾患(IBD)の診療にあたりバイオマーカーが活動性の評価に有用である.
★★本邦においてバイオマーカーは血液バイオマーカーのC-reactive protein(CRP)とleucine-richα2-glycoprotein(LRG),便中バイオマーカーの便中カルプロテクチンおよび免疫学的便潜血検査(FIT),尿中バイオマーカーの尿中プロスタグランジン主要代謝産物(PGE-MUM)が用いられる.
★それぞれのバイオマーカーは臨床的および内視鏡的活動性を反映するとされているが,潰瘍性大腸炎(UC)またはCrohn病(CD)での有用性の違いや,検体の取り扱いなどの観点で差異があり,どのバイオマーカーを用いるか適切な選択が求められる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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