特集 産婦人科の大ピンチずかん
【Ⅰ.周産期領域での大ピンチ】
7.異所性妊娠手術の大ピンチ
末永 佑
1
,
五十嵐 敏雄
1
1帝京大学ちば総合医療センター産婦人科
キーワード:
異所性妊娠
,
卵管温存
,
間質部妊娠
Keyword:
異所性妊娠
,
卵管温存
,
間質部妊娠
pp.395-400
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001569
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要旨
異所性妊娠は着床部位により卵管妊娠(間質部,峽部,膨大部,采部),卵巣妊娠,腹膜妊娠,子宮頸管妊娠,帝王切開瘢痕部妊娠に分類され,卵管妊娠以外の場合はたいてい対応に困る大ピンチとなるが,本稿では卵管妊娠を中心に若手医師が比較的よく遭遇する手術の大ピンチについて解説する.患者から卵管を残して欲しいといわれた場合,間質部妊娠の場合,腹腔鏡を挿入したけれど妊娠部位が不明だった場合,そして正所異所同時妊娠の場合である.
ポイント
・異所性妊娠の治療は患者の状態や挙児希望,各施設の体制によって適切に選択されるべきである.
・卵管温存手術や卵管角切除術といった手術を行う際には,出血を抑えるような工夫も講じたほうがよい.
・保存的手術を行った場合には,異所性妊娠存続症を念頭に血清hCGのフォローアップを含めた術後の経過観察が必要である.
・異所性妊娠は診断に苦慮する場合があり,あらゆる場合を想定して術前に適切なインフォームド・コンセントを行うことも重要である.

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