特集 異所性妊娠の最新診療
異所性妊娠の生化学的診断
大場 隆
1
1熊本大学 大学院生命科学研究部産科婦人科学講座
キーワード:
バイオマーカー
,
Chorionic Gonadotropin
,
異所性妊娠
,
流産
Keyword:
Abortion, Spontaneous
,
Chorionic Gonadotropin
,
Biomarkers
,
Pregnancy, Ectopic
pp.761-764
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020296766
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hCGは妊娠を診断するうえで最も有用な生化学的マーカーであり、定量値を超音波断層法所見と組み合わせることにより異所性妊娠(EP)を診断することができる。hCG値が1,000mIU/mLを超えて子宮内に胎嚢(GS)が認められない場合は、EPを念頭に置いて2、3日間隔でhCG定量と超音波断層法による観察を継続する。一方で妊娠初期の血中hCG値が2,000mIU/mLを超えて子宮内にGSがみられない場合でも約5%は正所性妊娠であることに注意すべきである。
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