特集 産婦人科の大ピンチずかん
【Ⅱ.婦人科領域での大ピンチ】
8.卵巣子宮内膜症囊胞手術の大ピンチ
吉田 郷佑
1,2
,
五十嵐 敏雄
1
1帝京大学ちば総合医療センター産婦人科
2東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
キーワード:
腹腔鏡下卵巣囊腫摘出術
,
卵巣子宮内膜症性囊胞
,
不妊症
Keyword:
腹腔鏡下卵巣囊腫摘出術
,
卵巣子宮内膜症性囊胞
,
不妊症
pp.401-408
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001570
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要旨
卵巣子宮内膜症性囊胞は不妊症の一因となる.機序は卵巣予備能低下,骨盤内環境異常,着床異常などが関与するとされる.囊胞摘出術は術後自然妊娠に貢献するが,最近は卵巣のダメージを懸念し手術を回避して体外受精胚移植(IVF-ET)を直接選択することが多い.片側の場合,手術療法は機械的癒着を解除し,骨盤内環境を改善し,病巣を摘出することで卵巣予備能低下をストップさせ,性交障害や月経困難感や慢性骨盤痛を改善させる効果も期待される.また,囊胞を摘出しないと採卵困難,感染,周産期合併症,癌化等の問題が残るため,手術を行うメリットは十分あるといえる.当院では術後の妊孕性の向上を目的に,囊胞内容液漏出の影響を少なくした新しい囊胞摘出術を行っている1).本稿では,内膜症性囊胞の手術を行う際に経験する「大ピンチ!」を3つとその対処法を紹介する.

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