特集 HPV検査単独法の子宮頸がん検診ってなに?―理解・準備・社会実装まで―
11.HPV検査単独法における腺癌検出の精度と課題
横山 正俊
1
,
秀島 未紗子
2
,
奥川 馨
3
1高邦会高木病院予防医学センター
2高邦会高木病院産婦人科
3佐賀大学医学部産科婦人科
キーワード:
子宮頸部腺癌
,
HPV陰性病変
,
HPV検査単独法
Keyword:
子宮頸部腺癌
,
HPV陰性病変
,
HPV検査単独法
pp.1253-1258
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001404
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要旨
子宮頸部腺癌は増加しているが,扁平上皮癌と比し細胞診で発見されにくく,また一部の頸部腺癌はHPV陰性であることが知られている.HPV検査単独法の導入にあたり,日本ではHPV陰性病変,特に腺癌が見逃されることを懸念する声もある.世界,および日本でのHPVを使った子宮頸がん検診の結果からは,HPV陰性病変の多くは軽度病変で,CIN3以上の病変はわずかであり,またHPV陰性の頸部腺癌の見落としは検診においては特に大きな問題とはならないことが示された.

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