特集 もっと知りたい!妊婦の栄養・食事の疑問点
Ⅰ.総 論
4.DOHaDに関する最新知見は?
池ノ上 学
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
キーワード:
DOHaD
,
小児肥満
,
胎児脂肪量
Keyword:
DOHaD
,
小児肥満
,
胎児脂肪量
pp.1099-1103
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001356
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要旨
子宮内環境が胎児発育のみならず,小児期・成人期のメタボリックシンドロームの発症に関連することが明らかとなってきた.新生児体脂肪率と小児期肥満との関連はすでに報告されており,肥満の起原の一部はさらに胎児期までさかのぼる可能性が示唆されている.胎児脂肪量などの新たな指標を用いて胎児発育の評価を行い,胎児期の脂肪蓄積機序を解明していくことにより,児の長期予後に関連する病態の解明や,早期発症メタボリックシンドロームの一次予防へとつながる可能性がある.

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