特集 ホルモン補充療法ガイドライン2025年度版改訂のポイント
Ⅱ.各論
13.レボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG-IUS)はHRTに用いる黄体ホルモン製剤として使用可能か?
望月 善子
1
1もちづき女性クリニック
キーワード:
ホルモン補充療法(HRT)
,
LNG-IUS(レボノルゲストレル放出子宮内システム)
Keyword:
ホルモン補充療法(HRT)
,
LNG-IUS(レボノルゲストレル放出子宮内システム)
pp.914-918
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001305
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要旨
ホルモン補充療法(HRT)を子宮のある女性に施行する際には,子宮内膜増殖症や子宮内膜がんの予防,すなわち子宮内膜保護の目的で黄体ホルモン剤を併用しなければならない.LNG-IUS(レボノルゲストレル含有子宮内避妊システム)の子宮内膜保護効果は確立されており,子宮内膜増殖症に対する治療効果は経口黄体ホルモン剤よりも高く,更年期障害の改善効果を妨げることはない.有害事象として,乳がんに対しての結論は出ていない.わが国では,LNG-IUSをHRTに用いることは可能であるが保険適用はない.

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