Japanese
English
症例
急速な経過をたどった卵巣退形成がんの1例
A case of ovarian anaplastic carcinoma with a rapid course
藤井 健太
1
,
永井 景
1
,
重光 愛子
1
,
佐々木 高綱
1
,
中西 隆司
1
,
山田 嘉彦
1
1八尾市立病院産婦人科
キーワード：
卵巣がん
,
退形成がん
,
粘液性境界悪性腫瘍
,
壁在結節
Keyword:
卵巣がん
,
退形成がん
,
粘液性境界悪性腫瘍
,
壁在結節
pp.833-838
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001276
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要旨
61歳女性，2妊2産．左側胸部痛を主訴に近医を受診し画像検査で囊胞性病変に壁在結節を伴った骨盤内腫瘤，多発転移を疑われ当科紹介となった．単純子宮全摘，両側付属器切除および，大網生検を行った．囊胞部分は粘液性境界悪性腫瘍で壁在結節は退形成がんであった．初診から60日で現病死された．壁在結節を伴う卵巣粘液性腫瘍を画像上で疑う場合は，進行が速い悪性腫瘍の可能性を考慮し，治療を計画することが望ましいと考えられた．
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