特集 胎盤を多角的に理解する
7.進化からみた胎盤ゲノム―エピゲノムの特徴と疾患との関連―
秦 健一郎
1,2
1群馬大学大学院医学系研究科分子細胞生物学講座
2国立成育医療研究センター研究所
キーワード:
DNAメチル化
,
ゲノムインプリンティング
,
トランスポーザブルエレメント
Keyword:
DNAメチル化
,
ゲノムインプリンティング
,
トランスポーザブルエレメント
pp.507-511
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001180
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要旨
胎盤は,比較的最近獲得され,極めてユニークな進化をたどってきた臓器と考えられている.胎盤をもたない生物との比較からも,ゲノムインプリンティングや,内在性レトロウイルス由来の配列が重要な役割を果たしており,エピゲノムの異常は不妊・不育あるいは胎盤機能不全と関連する周産期合併症の病因になると考えられる.

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