特集 これでわかる 婦人科稀少腫瘍
卵巣腫瘍 卵黄囊腫瘍
文野 誠久
1
,
永藪 和也
,
田尻 達郎
1京都府立医科大学 小児外科
キーワード:
Alpha-Fetoproteins
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍バイオマーカー
,
免疫組織化学
,
予後
,
卵巣腫瘍
,
内胚葉洞腫瘍
,
BEP Protocol
,
JEB Protocol
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Immunohistochemistry
,
Prognosis
,
Endodermal Sinus Tumor
,
Ovarian Neoplasms
,
Biomarkers, Tumor
,
alpha-Fetoproteins
,
JEB Protocol
,
BEP Protocol
pp.212-216
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021121883
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卵黄嚢腫瘍は、α-fetoprotein(AFP)産生を特徴とする胚細胞腫瘍の一組織型である。卵巣悪性胚細胞腫瘍の約20%を占め、ほとんどが10~20歳代の若年層に好発するため、妊孕性の問題や治療後QOLの維持が治療上重要である。腫瘍マーカーとして血清AFPの高値が、診断と病状の評価に有効である。手術として、健側卵巣を温存する妊孕性温存術式が選択されることが一般的で、術後プラチナ製剤を用いた化学療法で良好な予後を示す。
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